昨年くらいから、女のコ達の#MA-1やアーミーシャツ等を筆頭に久し振りに盛り上がっているミリタリーテイスト。まァ、流れに乗じて「なんちゃってアイテム」みたいなモノも少なからず登場はしているけれどね。
だけど、ボクもアメ横出身者としてミリタリー・サープラスの世界はやっぱり大好きだから、久し振りに何だか嬉しくなっちゃって今シーズンは事前に幾つかのディーラーさんにお声を掛けさせて頂いていたんだよ。
そしたら、まァ「ウルトラ・ヴィンテージ」では無いにしろ、そこそこマニアックで楽しげなアイテムが集まって来たよ。
それでWEB STORE担当の前田くんに聞いたら、当店のサイトにアップされるのには、もう少し時間が掛りそうという話しなので、今回は先にボクがブログでその顔ぶれを簡単に紹介する事にしたよ。
【U.S.NAVY ドレスレザーグローブ】¥5,940(税込)
ボク、余り詳しく無いんだけど、これはアメリカ海軍の作業用では無く、オフィサー用?のドレスグローブだそうだよ。カラーはブラックで意外にしなやかな牛革のシェルに、100%ウールのライニング(ナチュラルカラー)を指の先まで装着して有るんだよ。これ、かなり暖かそうじゃない?
DENTSじゃちょっと勿体無いかな?なんて時に、このプライスでこのクオリティならカジュアルには勿論の事、スーツやジャケパンの時にもガンガン使えて、きっとかなり重宝すると思うんだよ。これ、フォーマル用にもきっと使い勝手がいいよね?
今回の入荷分は【Mサイズ】で日本のMサイズとほぼ同じくらいのカンジだよ。
マニュファクチャーは、STEINBERG BROS.で、スペックコードから1980年の納入品だと読み取れるね。
【U.S.ARMY FIELD WOOL SHIRTS】¥6,912(税込)
こちらは寒冷地用のフィールドシャツでカラーはOLIVE DRAB。海軍のCPOと違って裾がストレートカットになっていて、襟も台襟の無いいわゆる一枚襟なのが今シーズンのトレンド的にはど真ん中のカンジだよね。あくまで私見だけど、襟の形やポケットの大きさ、取り付け位置なんかは、この次のアイテムよりも、こちらの方が全然洗練されていると思うんだよ。(あくまで個人的な好みの問題だと思うけど・・・)
素材はウール80%ナイロン20%で今回は【Sサイズ】のみの入荷だよ。但し、サイズ感としては日本のMサイズよりも少し大きめかも・・・くらいのカンジ。
カットソーの上に羽織ってCPOのように着てもOKだし、またダウンベストやマンパのインナーにもカッコいいから、用途はかなり広いもんね。おまけに暖かいとなれば、この冬は重宝する事間違い無しだと思うなァ。
マニュファクチャーはDALE FASHONS.で1977年の納入品とあるね。へ~!ボクがアメ横の"る~ふ"に入った年だ~!って全然関係無かったね・・・
【U.S.ARMY FIELD WOOL SHIRTS】¥9,936(税込)
前のアイテムの旧型って事なのかな?クロスしたヨーク部分が特徴的だよね。1952年9月16日(アプルーバルが認可されたとか、そういう日付なのかな?)という日付が読み取れるから、これは結構古いよね?朝鮮戦争の最中だよ。中ほどに1953年5月15日と有るからこちらが納入日ってカンジなのかな?いずれにしても60年以上前のモノだね。
こういうのがデッドストックで出て来る事自体がスゴく無い?一体どこに眠っていたんだろうね・・・
この素材はウール85%ナイロン15%(およそ・・と書いて有るのが妙に正直だなァなどと思ってしまったよ。)で前のアイテムより、ほんの少しだけ地厚なカンジかな。
面白いなと思ったのは「このラベルを取り外さないように」と大きく注意書きがして有るのだけど、実はこれラベルじゃ無くてプリントなんだよね。おまけに洗うとこのプリントは、ほとんど消えてしまうんだよ。こういうスタンスが、大らかでとてもステキだと思う・・・
そしてラベル?に記載が有る通り、背中部分の2本のダーツのステッチをほどくとウェスト部分の寸法が増量出来る仕様になっているんだよね。(周囲で数センチ程度)先日試しに自分で購入してみて、そのステッチを外して洗濯機で洗ってみたら縫製跡はほとんど消えて分からなくなったよ。おまけにほとんど縮まなかったから元々打ち込みの良い素材なんだろうと思うんだよね。
【PATRIOT VINTAGE #L-2B】¥19,440(税込)
これは厳密に言うと軍用に供給されたモノでは無くて、おそらく90年代の復刻ブームに乗っかってアメリカで生産された#L-2Bだったと思うんだよね。ちょうど当時は湾岸戦争の直後だったんだけど、その際に使用された地対空ミサイルの事を日本国内の報道では「パトリオット・ミサイル」と呼んでいたものだから、このブランドも当時は「パトリオット」などと紹介されていたんだよ。発音、正しくは「ペイトゥリオッツ」っていうようなカンジかな。
このブランドに付いてはボクも余り詳しくは無いのだけど、92年か93年頃かな?ある日アメリカのディストリビューターからサンプルが送られて来て「このブランドもちゃんと米軍に納入した実績を持つサプライヤーだよ。」そして「日本には、まだ入っていないブランドだから正式にビジネスオファーをしにアメリカに来れないかな?」などとオファーを受けたんだけれど、よく聞いて見ると納入実績はフライトジャケットでは無かったみたいなんだよね。
そしてちょうどその頃ボクはUNITED PIONEERというマニュファクチャーの"CORINTH"というブランドのフライトジャケットの仕事をやっている最中だったから、そのままスルーしてしまった事が有ったのを思い出したよ。
今回入荷したのはVINTAGE TYPEの#L-2Bなんだけど、各ディテールもかなり良く出来ていてとてもカッコいいよ。サイズはMサイズとLサイズが有ります。
【ALPHA #M-65 1980年】¥19,980(税込)
個人的に大好きな#M-65も今回は、ようやく良いコンディションのデッドが入手出来たよ。サプライヤーはご存知ALPHA INDUSTRIESでサイズもSMALL-SHORTというゴールデンサイズ。コレ、最近は本当にデッドが見付けにくくなってしまって、(と、言うか程よいサイズのデッドが出て来るとプライスが結構高い事が多いんだよ)当店でも久し振りの入荷なんだよね。
そして、いまだにこのデザインをプロトタイプとして#M-65風のアウターを発表するアパレルメーカーが後を絶たないんだけど、個人的にも本当に完成度が高いデザインで機能美との融合が最高の形でこのジャケットには同居しているとずっと思っているよ。だってボクが最初にカッコいいと思った時から、思い続けてもう40年近く経つんだもんね。発端は勿論、ロバート・デニーロの"タクシー・ドライバー"だったんだけど。
【ALPHA #M-65 1977年】¥22,680(税込)
同じALPHA INDUSTRIESの、こちらは1977年製で70年代製造になるとかなりレア度が高まるんだって教えてもらった事が有るよ。一口に#M-65と言っても様々な時代のモノを較べてみたりすると素材や仕様を厳格に管理されたMIL-SPECと言っても納入年度やサプライヤーによって素材の表面の感触やカラー、そして細かいパーツなんかが微妙に違っていたりするのを発見出来るから、この世界ってやっぱり奥が深いと思うんだよね。サイズも前のアイテムと同じくSMALL-SHORTだけの入荷ね。
【ALPHA #M-65 KHAKI COLOR 】¥16,200(税込)
こちらは、MIL-SPECじゃなくて民間用に生産されたモノだけど、このカラーがいいよねェ・・・ちょっと濃い目のサンドベージュというカンジだけど、OLIVE DRABと違って余り「ガチ」イメージにならないから、様々なコーディネートに使い回す事が出来ると思うんだよね。ALPHAの織りネームが別に取り付けられているんだけど、これは90年代のデッドストックだったように思うんだよ・・・あ、サイズはXS-REGULARのみです。
【#M-65 WOODLAND CAMO. 1991年】¥16,200(税込)
かなり「ガチ」イメージの強いウッドランドカモの#M-65だけど、納入時期は比較的新しい1991年だからジッパーがブラスじゃ無いんだね。納入サプライヤーはGOLDEN MFG.となっているんだけど、このメーカーに付いてはボク、全然詳しく無いかな。
だけど、こういうインパクトの強い柄を本当に上手に着こなすヒト居るよね?この柄の#M-65を見ると、昔取引先の担当者だったイタリア人を思い出すんだよ。このジャケットにダークグレーのウールトラウザーを穿いて、靴はブラウンスエードのフルブローグ、そしてウールのモチーフプリントタイをピンクとかブルーのボタンダウンに合わせているんだよ。いつも「上手いなァ・・・」と思っていた。サイズはX SMALL-X SHORTのみの入荷です。
【QUILTING LINER JACKET】¥5,940(税込)
#M-65や#M-51などに使えるお馴染みのキルティングライナーで、単体でも着用出来るように装着用ボタンの横に更にボタンホールが切って有るんだよ。納入年度は比較的新しいモノが今回は多くてコレは2002年だけど、今回の入荷分は大体その辺りの時期のモノになるかな。
ところで、このライナーが実はあなどれない・・・コスパの優等生と言えば、コイツと言うくらい軽いし、しかもかなり暖かい。(当然、価格が安いのが何より・・・)ボクは#M-65には勿論だけど、昨年とっさに思い付きでGLOVERALLのダッフルコートに装着してみたら、大正解!だった。
スキマ風の侵入対策が重要課題だったダッフルコートを着て、真冬に自転車に乗れるようになったもんね。
サイズは今回SMALLのみの入荷です。
【MONSTER PARKA】¥45,360(税込)
このアイテムに付いて実はボク、最近まで存在を知らなかったんだよね。ただディーラーの担当の方から聞いたら、昨年あたりから都内のヴィンテージショップ等を中心に探し回っているヒトが増えていて、ボク達の業界の中のアンテナの高いヒト達にも早速ウケ始めていると。
それで実際にモノを見せて頂いたら、まァ・・・ルックスのインパクトがスゴいよね、ちょうど#M-51のフィッシュテールパーカをルーツに持つようなロングテールで収納可能なフードも装着され、そして何よりサイズ感がXSと言っても要するにXL以上は楽に有るんじゃ無いの?っていうその化け物のようなガバガバ感。
まさにこの秋冬注目大のビッグ&ワイドシルエット・・・だからモンスターの名称を拝受したと言うのは十分うなずけるよ。
これは90年代のデッドストックだという事だけど、アメリカ軍のいわゆる特殊部隊が導入していると言う事で機密保持の為か、こういった特殊部隊のユニフォームや装備に付いての情報がほとんど公開されていないらしいんだよね。だから検索しても余り詳しい情報は得られなかったよ。
ただ極寒の任務地においてフル装備の一番上に着用するのでLEVEL 7と記載が有るんだろうけど、何もかもすっぽりと覆ってしまう為にこのようなシルエットなんだろうね。インシュレーションはお馴染みPRIMALOFTだからかなり暖かいのは言うまでも無いと思うよ。
マニュファクチャーはSEKRI.,INC.というメーカーでサイズはXSのみなんだよ・・・と言うかこれ以上大きいサイズは、まずデカ過ぎて売れないだろうなァ。
【#M-65 FIELD PANTS WITH QUILTED LINER】セット ¥15,984(税込)
そして最後は今回の目玉とも言うべきアイテムなんだけど(って勝手に言っているだけだからね。)名品の #M-65 FIELD PANTS パンツ自体、これは別に珍しくも何とも無いかも知れないけれど、ボクがずっと探して居たのがそのライナーだったんだよね。今回は、そのパンツとライナーをデッドストックのセットでようやく入手する事が出来た。
随分昔にボクもコレを穿いていた事が有るんだけど、真冬に自転車とかバイクに乗る時にはめちゃくちゃ重宝したんだよ。おまけにカッコいいしね・・・
1本有ればこれからの寒い冬、大いに活躍してくれそうだもんね。
パンツの方は、サイズがSMALL-SHORTでコレの納入年度は1974年、マニュファクチャーはWINFIELD。
一方ライナーの方は、サイズがSMALLでレングスはSHORTとREGULAR両方に対応可能。納入年度は1988年でマニュファクチャーはISLATEX。
以上、ざっと駆け足で簡単に紹介してしまったんだけど、詳しくは是非店頭で是非実際に手に取ってご覧になって頂くか、もしくはお気軽にお電話やメール等でお問い合わせ頂けましたら喜んでご対応させて頂きますから・・・