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2015年5月アーカイブ

 何だか最近暑いよねェ・・・今年は、もうこの何日間で「夏日」が何回登場したのかなァ?ボクは、いつもの年なら今頃は絶対に短パンなんだけどね。去年も4月の途中から10月の中頃くらいまでの半年間くらいは見事に、ほぼ毎日短パンを穿いていたしさ。 
 だけど去年、コラムニストの"いであつし"くんが、雑誌で短パンをテーマにしたコラムを書いていたんだけど、その後半の部分で「短パン3傑」って言うようなクダリが有ってね、何とそこにボクも入れて頂いていたワケ。それはとっても嬉しくて有り難い事だったんだけど、基本的にボク「あまのじゃく」だから、その事自体に何だか抵抗を覚えちゃってね。それで今年は今のところグズグズと短パンを穿くのをためらっているんだよ・・・。まァ、そのうち暑さに我慢出来なくなって結局穿くんだろうけど、相変わらずボクはどこか屈折しているよ。 
 そう言えばこれからジメジメとした梅雨が始まるんだよね。全身にカビが生えちゃいそうだよ。そして、そのあと毎年お約束の・・あの強烈な暑さが訪れる夏に向かおうと言うようなこの時期に、実はボクのアタマの中では以前からずっとイメージしていて、今年の冬にこそ絶対に着たいと思っているアウターのイメージが既に固まっちゃっているんだよ。 
 何を隠そう・・・MIGHTY MAC往年の名品、ARO DECKっていうフーデッドパーカの事なんだよね。 
 あ、この瞬間に「前にも聞いたぞ!オマエ、また同じ話しかよ。ちょっと、大丈夫なのか~?」という声が、今いっぱい聞こえたよ・・・
 確かに以前自分の本にも書いたようにMIGHTY MACのARO DECKが、かなり好きだからねェ。ただ今回はここ数年気に入って着ているチェックの裏地が付いたARO DECKの話しだよ。裏地がWOOLRICHのグリーン×ブラックの伝統的なバッファローチェックを装着したヤツでね、BARACUTAもそうだけど、こういう裏地にチェックを使ったアウターが昔から何だか大好きなんだよ。おまけに同じ素材で、やっぱりバッファローチェックの裏地を付けたARO PACと呼ぶオプションのバッグまでセットで持っているんだもんね。 
 コレをたまに着ていると、それと同じモノが欲しいのですが・・・と尋ねられた事も2度や3度じゃ無いという、ちょっとだけ自慢のアウターなんだよ。 

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ところがこのバッファローチェックを貼り付けたフーデッドパーカ、暖かくてボトムスがチノやコーデュロイ、そして勿論大好きなデニムの時なんかは相性が良くってバッチリなんだけど、ちょっとだけ贅沢を言うとテイストが「ガチ」のヘビーデューティをイメージさせるから、例えばグレイフランネルのパンツを穿いてラムウールのカーディガンを着るような少し大人っぽい(本人は、もうジジィだけどね・・・)格好には、何だかアウターだけが浮いちゃう気がするんだよ。おまけにアウターシェルのカラーもちょっと白っぽいから余計そう思うんだよね。そして一番残念なのが、長年のボクの皮膚とも言うべきホワイトジーンズに合わない!と言うか、寒い時期に着るのに上下が繋がっちゃったみたいになって全身真っ白な感じになっちゃうんだよ。それじゃ寒々しくてちょっとマズいもんね・・  
 それでここ何年かぼんやりと考えて居たんだよ。裏地がダークな色調のブラックウォッチタータンなら全然違和感無く着れちゃうのにねェ。勿論それでチノやデニムだとかも十分行けちゃうし。それにアウターシェルも、カラーコーディネートを考えると、もうちょっと濃い目のベージュの方が確実にこなしやすいよなァ、あ、ネイビーのアウターシェルもブラックウォッチタータンと相性がバッチリだから、こちらも間違いなく必要だよなァ・・・「う~ン、絶対にベージュもネイビーも欲しい!ホワイトジーンズにも両方バッチリ行けるもんねェ・・」などと、超ワガママな事を考えていたんだよ。  
 それで久しぶりに"35サマーズ"さんに行って相談をしてみたんだね。自分用にサンプルを作るような感覚で特別に1着ずつ作ってくれないかなァ・・などと思ってさ。結果は「物理的には勿論作る事は可能だけど、そんなオーダーメイドみたいな注文はちょっとイヤです。」「アハハ・・・汗」当たり前だよね、ピシャリと言われちゃったよ。  
 そこで、ハタと思い付いたんだよ。そうか、着たいヒトみんなで着ればいいんだよね!そう思って聞いてみた。  
 「じゃァ・・この際、パーカとバッグをセットにして数量をまとめて2色で別注という形にすればいいんだよね?裏地は共通のブラックウォッチにして・・」  
 「そうです、その代わり幾つかハードルが有って、生地や資材の買い付けロット、そして工場サイドの生産ロットの条件に最低限見合うような数量にしてくれれば十分検討は出来ますよ。」  
 「せっかくの機会だから表地は、絶対に打ち込みの良い日本製のT/Cウェザーを採用しようと考えているんだけど、裏地は本格的なスコットランド産のハリス・ツイードのブラックウォッチにしようと思ってさ。」  
 「本気ですか?表じゃ無くて、裏地に・・ですよね。裏地の方が確実に高くなるんですよ!それに、まさかポケットの中にもハリス・ツイードを貼るんですか?」 
 「ピンポーン!中途半端なのは、イヤだからこの際・・・それと、オプションのバッグも作ってセットにしたいんだけど・・・バッグの裏地もハリスで。」  
 「マジですか!アレも・・・?」  
 「何かマズいの?」  
 「バッグはアパレルと違って、バッグ工場の生産ロットが基本だから数百個単位で出来ちゃいますよ。それに裏地もハリス・ツイードなんでしょ?」  
 「そこを何とか、おチカラで・・・」  
 「あ、そうだT型スライダーの付いたジッパーは日本式の右差しじゃ無くって、アメリカ式の逆(左)差しにしたいんだけど・・。ねェ、聞いてる?」  
 「・・・・・」  
 と、まァそんなような当初の話しから、あーでもない、こーでもないという紆余曲折を経て何とかようやく実現の方向に向かってようやく進み始めたんだよ。そして細かい修正は、これからしなくちゃならないけれど、やっとファースト・サンプルも上がって来た。

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嬉しいなァ、コレ、思い通り完成したら絶対カッコいいよねェ、こんなの着てるヒトあんまり居ないよ。これだと、大人っぽいスタイリングが確実に出来るもんね。  
 早く木枯らしが吹いて、雪でも降らないかなァ・・  

 【注:別注とエラそうに言っても、実はあれこれ計算しているととっても悲しい事に大幅な予算不足(汗)になってしまった為、そんなにも沢山生産出来ない事が判明しちゃいました。結局最低数量の入荷予定になってしまいます。それで、今回はうちのWEB担当マネージャーの前田くんにお願いして予約を取らせて頂く事にしました。詳細は近日中にサイト・アップになります。】

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