- えーと、まず本コラムのタイトルの「MADE INフントニモー」ですけども。直訳すると「フントニモー製」?「フントニモーで作られている」?ていうか、これあってる?
まぁそれはともかく、40も半ばを過ぎたポパイオヤジってぇやつ(オレのこと)は、哀しいかな、この「MADEIN○○○」ってタグに未だに異常に反応しちゃうのよね。
もちろん、○○○の部分はUSA、ENGLAND、FRANCE、最近はITALYも許容守備範囲。ここんところが、間違ってもCHINAとか、PERUとか、ホンジュラスだとか、そんなアータね、行ったこともないような国であってはならぬわけである。
しかしいつまでたぁーってもそんなことにこだわるのは、すっかり自分がオヤジになった証であって、いまやセレクトショップでも平気で日本製の「ラコステ」のポロシャツを扱ってる時代なのだ。フントニモー、なんだよ、今になって「ラコポロは、日本製がいちばん昔のフランス製に近い」ってさぁ〜。
怒ったオレは真実のインポートラコポロを求めて、さっそく『セプティズ』に巡回に向かったのである。言っとくけど、店長の玉木さんにラコポロを語らしたら長くなるよ。
「昔のワニはいまのワニよりも尻尾が数ミリ上に向いてるんだよ」なんて話をえんえんと聞かされる。それを飽きもせずにえんえんと聞いちゃうオレもオレだけど。
ぐふふ、でもそんな玉木店長もラコポロの下にTシャツなんか着ていやがった時期があることを、オレは知っている。一時そういう着方が流行ったのだ。フントニモー、ダメダメ、そーゆうのは。フレンチラコはちょうちん袖がパツンパツンのサイズをだね、クタクタになるまで着込んでだね、胸の2ボタンをVネツクのTシャツでも着てるがごとく全開にして着なければ、ねばならぬなのっ。
そういうオレも30枚は持ってるフレンチラコ。最後のフランス製が出回った時期とその着方が流行った時期が一緒でさぁー、あわてて買い集めた最後のフレンチラコ、下にTシャツが着られるようにってんで全部サイズ5でやんの。それじゃダメじゃん。トホホ。
そういうわけで、いま着られる、真実のラコポロを久々に新調しよっかとセプティズを覗いたら、これがアータ、驚いたのなんの。フレンチラコ、うんうん、それは知ってる。
なぅあにぃ〜、ワニが銀色のシルバーラコ?なぅあにぃ〜、鹿の子でも素材が違うミニピケ?なぅあにぃ〜、着丈が短くてタイトフィットのイタリアンフィット?着丈だけが、ちょい短いアメリカラコ?
ややこしや〜、ややこしや〜。いったいいつからラコステはこんなに複雑になってしまったのだ。犯人はクリスファー ルメールか?
真実のインポートラコはラコでも、セプティズにはいまどきのラコポロが何種類も揃っていて、ラコステといったらフレンチラコかアメリカ製のアイゾッドの2種類しか知らないポパイオヤジは、いったいどのワニを選んでいいんやら、サッパリワケワカンネ。
オレはズラリといろんなラコステが揃った棚を前にして、うっかり間違えて禁煙のスターバックスカフェに入ってしまって何種類もあるコーヒーのオーダーの仕方がわからずにオロオロしてるオヤジ状態になってしまった。
人生いろいろラコステもいろいろ。もうMADE INどこのでもいいから、ワニください。
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