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第12回 「『SERO』のB.D.シャツ復刻と世界的なアメトラ景気に、我思う。」

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 いまや日本だけでなく世界中で勢いを増してるアメトラ景気であるが、その追い風を受け調子に乗っていろんな懐かしブランドが復活しているというのは、ワシのようなアメカジオヤジにとっては嬉しい限りである。そんで、久しぶりに「セプティズ」に顔を出したら、玉木さんが「また懐かしいのが復活したよ」と言って、これを見せてくれた。
うおおう〜、こここ、これは「セロ」のB.D.シャツではないか!あら懐かしやぁ〜...。
セロのB.D.シャツといったらアータ、あれは確か70年代も終わりに近い頃。銀座にシップスが開店して、世の中のアメカジが、西海岸から突如として東海岸に変わってしまったときに、アメリカのB.D.シャツといったらばブルックスブラザーズぐらいしか知らなかったワシらの前に、なんだか知らないアメリカのB.D.シャツがたくさん現れた中のひとつであった。確か他にも「ノーマン」なんてぇブランドも一緒に現れたのだが、オレの中ではノーマンのB.D.シャツはチェック柄で、セロは無地のオックスフォードというイメージがある。ちなみに「ギットマンブラザーズ」ならギンガムチェックね。
そういった見たことも聞いたこともないアメリカのB.D.シャツに、パンツは「トムソン」のツータックのチノパンで、ベルトは「トラファルガー」のリボンベルト(色は赤かグリーンね)、そいでもって靴は「コールハーン」のグローブレザーのローファーというのが、西から東へと大幅変換するときの間違いのないコーディネートであったのだ。

 そんなセロが、なんとまぁ復活するなんて。
しかも値段も当時とさほど変わらないというのがまたウレシイではないか。いやぁ〜、人間、長くアメカジやっとるもんである。

 ところで以前にも書いたが、「アイクベーハー」のアイクベーハー本人や「インディヴィジュアライズドシャツ」の社長にも会ったことがあるんだけども、ワレワレが大好きなアメリカのB.D.シャツを作っているカレらは、もうホントに赤ら顔で小太りで色白の典型的な普通のアメリカ人で、べつにオシャレでもアメトラでもアメカジでもないんだよね。そんなカレらに「アメリカでもこんなに人気があるんですか?」と聞くと、アイビーが流行した60年代ならまだしも、いまやもうアメリカではB.D.シャツなんて誰も着ていなくて、むしろ人気があるのは「イタリア製のファブリックを使ったワイドスプレットのドレスシャツだ」と言っていた。

 それで確信したのは、世界でいちばんアメリカのB.D.シャツが好きなのはワレワレ日本人であるということである。もっというと、世界でいちばんアメリカのB.D.シャツをオシャレに着ているのはワレワレ、アメカジ好きな日本人なんである。

 ところがここにきての、トム・ブラウンやエンジニアドガーメンツがGQ・CFDAを受賞して以降から始まった世界的なアメトラ・アメカジ景気。なんでも最近では本国アメリカでもB.D.シャツが最高にクールなファッションアイテムになっているらしいのだ。セプティズの玉木さんも「ニューヨークでいま話題のJ.クルーのお店の「リカーストア」も、ウチと品揃えが結構似てたりしない?」と言ってたけど、まったくもってそのとおりだよなぁ〜。いまや「アメカジ」は、スシ、テンプラ、カラオケに次いでアメリカでも通じる日本語なのだ(たぶん)。
でも、ニューヨークの「リカーストア」でB.D.シャツとかを買ってるアメリカ人よりも、三軒茶屋のセプティズでB.D.シャツを買ってるワレワレのほうが、絶対アメカジが似合う。って言うか、オシャレだ。なにしろワレワレ日本人はセロのB.D.シャツまで復刻させちゃったんだかんね。こちとらアータ、アメリカ人よりアメカジやってる年期が違うのだよ。

文 いであつし/イラスト 綿谷

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